2021.2からLステップのシナリオ配信と似たような機能「ステップ配信」がLINE公式アカウントでも利用できるようになりました。
Lステップと違い無料で利用できるので、実際導入されている方も多いのではないでしょうか。
今回は「Lステップのシナリオ配信は何ができるの?」「LINE公式アカウントとは何が違うの」について解説した記事になります。
これからLステップの導入を考えてる人に、役立つ内容となっています !
目次
LINE公式アカウント「ステップ配信」とLステップの「シナリオ配信」の機能の違いを解説
両社の違いを簡単に説明すると、「ステップ配信」の多機能な有料版が「シナリオ配信」になります。
違いを表にまとめましたので、確認してみましょう。
LINE公式アカウント ステップ配信とLステップのシナリオ配信の違い
機能他 | LINE公式アカウントステップ配信 | Lステップシナリオ配信 |
分析機能 | なし | あり |
初期費用 | フリープラン・0円・無料メッセージ数 1,000通・追加メッセージ 不可 | スタートプラン・2,980円・無料メッセージ数 1,000通 |
ライトプラン・5,500円・無料メッセージ数 15,000通・追加メッセージ料金 5円/1通 | スタンダードプラン・21,780円・無料メッセージ数 15,000通 | |
スタンダードプラン・16,500円・無料メッセージ数 45,000通・追加メッセージ料金 ~3円/1通 | プロプラン・32,780円・無料メッセージ数 45,000通 | |
条件分岐の回数 | 友だち追加時、初回のステップ配信時 | 制限なし |
条件分岐の種類 | 4種類 | 制限なし |
配信時間 | 1時間単位例 10:00~11:00の間に配信 | 時間や分を細かく設定可能 |
配信購読率の管理 | 不可 | 顧客管理と紐づいているので確認可能 |
リッチメニューの自動変更 | 不可 | スタンダードプラン以上で対応可能 |
タグづけ機能 | 不可 | 顧客管理と紐づいているので確認可能 |
スコアリング | 不可 | 顧客管理と紐づいているので確認可能 |
流入経路分析 | ざっくりとした分析は可能 | 細かい分析が可能 |
配信終了後の動作設定 | 不可 | 配信終了後のアクションを設定可能 |
LINE公式アカウント ステップ配信のポイント
2021.2からLINE公式アカウントで利用できるようになったステップ配信。
ここからは、LINE公式アカウントのステップ配信について解説していきます。
ステップ配信のメリット
今までLステップを導入しようか悩んでいた人も、LINE公式アカウントのままシナリオ配信が可能となりました。
設定したシナリオを「友だち追加」のタイミングで自動配信し、日にちの経過ごとに自動配信してくれるのは非常に便利ですね。
ポイント
いままでの「メッセージ配信」機能は手動配信(予約配信可能)でしたし、配信のタイミング条件は設定できませんでした。
ステップ配信機能なら、「友だち追加」をしてくれたタイミングに自動で、決められた間隔をおいて複数回配信を行えます。
メールよりも開封率が高いと言われているLINEといったプラットフォームを利用することもメリットになります。定期的なフォロー配信は、顧客の「友だち追加」から次の商品購入までの機会損失を防ぐことにつながります。
これはもちろんLステップでも同様です。より機能の多いLステップはさらに期待できると言えますね。
ステップ配信の注意事項
LINE公式アカウントの場合、ステップ配信の開始タイミングでしか条件分岐ができません。
また条件分岐も4パターンのみとなってしまいます。
条件分岐を自由自在に設定できるLステップと比較すると、見劣りはしてしまいます。
残念なポイント
LINE公式アカウントでは、顧客情報の管理は出来ません。
また説明したとおり条件分岐も少な目です。そのため、Lステップのシナリオ配信のように、Aさんが「どのようなアクション」をしているから、「次はBのシナリオを展開しよう」とか「Cのシナリオを展開し、商品購入してもらおう」といった事ができません。
LINE公式アカウントが出来るのは、Aさんが「友だち追加」をしてくれてたので「次はこれを配信」「その次はこれを配信」と一直線に進んでいくイメージです。
これでも十分と感じる店舗もありますが、やはり少し物足りないといった感想を持つ人も多いです。
Lステップ シナリオ配信のポイント
次にLステップのシナリオ配信について見ていきましょう。
できることの多いLステップのシナリオ配信。工夫次第で購読率や購入率が上がります。
魅力的なシナリオ配信を行う方法
多機能なLステップのシナリオ配信をもっと魅力のあるツールとして活用していきましょう。
ポイントは次の3つ。
- 顧客に寄り添った内容にする
- デザインも、こった作りに
- 顧客のニーズを常に意識する
姿は見えなくても、相手にしているのは「人」です。
営業をガンガンかけてくる人より、困っていることはないですか、何かお手伝いできることはありませんかと寄り添ってくれる営業マンに、ついつい相談してしまうなんて経験があると思います。LINEといったツールも同様。顧客に寄り添う姿勢が大切ですね。
また簡潔なテキストばかりのメッセージでは、興味をひくことは難しいものです。かと言って、カラフルな雰囲気も評判がよくない。
店舗にあったデザインを心がけ、必要とあらばデザインのプロにお願いするのも一つの手です。
ご自身が「この商品をうりたい」というよりも、お客様が「何を欲しがっているのか」を優先に考え魅力のある内容に作り上げていきましょう。売りたい気持ちはわかりますが、売りたい気持ちが強いほど、お客さんは白けてしまいますよ。
シナリオ配信で気をつけたいこと
多機能なLステップのシナリオ配信で気を付けたいことは次の3つ。
- 一人の「友だち」が購読できるシナリオは一つ
- 定期的にシナリオの内容を見直す
- シナリオに物語性をもたせる作りこみ
一人の「友だち」が購読できるシナリオは一つです。複数本シナリオを作成しても、一人の「友だち」は何本もシナリオを購読できません。
仮に別のシナリオを購読させたいとなった場合、いままで購読してもらったシナリオは停止状態となってしまいます。
また内容も定期的に見直しましょう。4回目の配信でとたんに開封率がさがったら3回目のシナリオの内容が良くないのかもしれません。
こうしたデータを確認できるのがLステップの魅力ですので、面倒くさがらず定期的に「良い部分」「悪い部分」を見直していくのが、売り上げアップにつながる上手な使い方です。
シナリオを定期的に見直すようになったら、シナリオにストーリー性ももたせてみましょう。定期的な配信を読んでもらうためには、細切れの内容ではだんだんと興味がなくなってしまいます。
このように多機能なLステップだからこそ改善ポイントを見つけやすいと言えます。しっかりとデータを見ながら、より良いシナリオ作成をしていってください。
LINE公式アカウントとLステップのステップ配信はどちらがおすすめ?
LINE公式アカウントとLステップのステップ配信について解説しました。
結局どちらがいいの? といった疑問がわくと思います。
友だち(登録者)が多く、商品販売を中心にしていたり、顧客管理が重要なサロンなどを経営している場合は、Lステップをおすすめします。
LINE公式アカウントは、飲食店やなるべく経費をかけたくない店舗での導入をおすすめします!
- 友だち(登録者)の数が少ない人
- 新規やリピートといった分け方が不要な人
- 友だち(登録者)を、「数回リピート」「初回購入」「常連」など細かくわけずに一斉配信で良い人
- クーポンやポイントカードの利用で十分な人
- 友だち(登録者)情報の顧客管理が必要な人(マーケティングに活かしたい)
- 友だち(登録者)の店舗の利用頻度や、購入履歴などを細かく把握したい人
- 友だち(登録者)の数が多い人
- 細かい分岐設定をしたい人
まとめ
初めは、無料で利用できるLINE公式アカウントを利用するというのも手ですが、後々Lステップも利用したいという場合は、初めからLステップを利用することをおすすめします。
しかし多機能なLステップに興味があった場合、1か月無料で利用できる期間があるので、この期間に色々と試してみましょう。