「ECショップ運営してLINE公式アカウントを導入したら売上あがるのかな?」「EC販売しているからLINE公式アカウントを導入した方が良さそうだよな・・・」という経営者の方からご相談を受けます。
EC販売している方は間違いなくLINE公式アカウントを導入することで売上上がります。
化粧品においてはクリエイティブ(画像)次第でイメージから衝動買いしやすく、ユーザーの空いている時間でLINEを見ている時についつい見てしまうことも少なくありません。
本記事ではEC担当者様や、経営者、事業者向けにLINE公式アカウントとECサイトを連携して上手く運営している例をお伝えいたします。
目次
化粧品EC販売でLINE公式アカウントを活用するメリットとは
成人のほとんどがLINEを使っている
- 2022年9月現在LINEは8,800万人の方が使っている。
- 18歳以下を除く全世代にアプローチできる
- LINE公式アカウントを登録したことがない人はごく一部の層
上記のことから”商品”を購入する一般の消費者マーケットとしてはLINE公式アカウントを使わない手はありません。
お客さまのレスポンス(反応速度)の違い
- メールより親近感が湧く
- 開封率がメールの6倍
- クリック率がメールの20倍以上
ついつい反応してしまうのがLINEです。『Bot』(自動応答)と『チャット』(手動)の機能を使いわけることで緊急対応にも備えることができ、機会損失を避けることもできます。
また、在庫処理のキャンペーンなどでもバナーやメールよりもレスポンスの違いを実感すること間違いなしです。
コミュニケーションの違い
- 確実にお客様に届く
- 堅苦しいメッセージではなく、話し言葉でのやりとりが受ける
- 絵文字を適度に入れる配信を心がける
勘違いしてしまう運用者が多いのですが、『LINE』というチャットツールの醍醐味は”簡単”かつ”親近感”です。
メールの定型文のように堅苦しい配信は避けましょう。
LINE広告との相性が良い
- LINEで商品を購入する文化は浸透しつつある
- 他の業種に比べるとLINE登録率は高水準である
- LINE IDと連携も可能
LINE広告はFacebookやTwitter、Instagramは使用していないが、LINEだけは使用しているというユーザーが一定数います。そのため、LINEを普段から使っているユーザーへもリーチできます。
差別化しやすい
- LINE公式アカウントを理解して運用している企業が少ない
- リッチメニューをちゃんと作っていない企業が少ない
- ステップ配信を組んでいない企業も多い
LINE公式アカウントの『機能』を使いこなせず”、とりあえず運用している”企業も多いです。まだまだLINE公式アカウントを使うことに気づいていない企業も多いので今がチャンスです。
化粧品EC販売でLINE公式アカウントを活用するデメリット
LINE公式アカウントの機能を知る必要がある
先ほども記載しましたが、LINE公式アカウントはあくまでも『ツール』なので機能を理解することがスタートラインとなります。管理画面を見て挫折する方もいます。頑張りましょう(笑)
データ詳細取得が困難
EC販売する上では『データ取得』が最も大切ですが、LINE公式アカウントだけでは少し心細いです。『Lステップ』というシステムをインストールすることでデータ詳細を取得し、PDCAを回して明確にどんどん修正することができます。
LINE公式アカウントとECサイトの連携方法
色々連携の仕方はありますが、ここでは大きく3つの連携方法についてお伝えいたします。
LINE公式アカウントとID連携
ユーザー会員IDとLINE公式アカウントを連携することができます。
連携するとLINE公式アカウントに登録している友だちが自社のデータベースでどんな会員なのか判別できるようになります。
LINE公式アカウントとShopify連携
2022年9月現在、Shopifyは非常に人気です。LINE公式アカウントとURLリンクにて連携していることが多いです。
- 低コスト
- 高い機能拡張性
- SNSなどと連携も可能
世界シェアNo.1のShopify。
Googleだけでなく、InstagramやTwitterといった主要なSNSとの連携をとることも可能です。
もちろん他の連携もできます。
また、YouTubeとの連携も予定されております。
LINE公式アカウントとLステップ連携
LINE公式アカウントとLステップを連携することも人気が出てきています。
- ミニサイトとして差別化ブランディングになる
- 自動で販売までの購入意欲を引き上げる配信ができる
- データ詳細が分析でき、考察もできる
ID連携と似ています。ID連携と似ていますが、カスタマイズができるという違いがあります。
化粧品EC販売にLINE公式アカウントを実装したCV率40%超えしたマーケティング施策7選
実際にLINE公式アカウントで集客をCV率40%超えに導いた成功テクニックを7つ紹介します。
(本記事では初回購入をCVと定義しています)
初回購入はハードルを低くする
顧客心理としてECサイトでは初回購入されやすいように、価格を定価より下げる形のマーケティングが鉄板です。
化粧品ECサイトで購入されるお客様は貴社サイトだけではなく、他社ECサイトも見て検討している可能性が高いです。
比較される前に購入していただき、感動体験していただくことでリピート購入や定期購入へと繋がります。
LINE公式アカウントで診断ゲームを搭載する
診断ゲームは”潜在意識”を”健在化”するために非常に効果的なマーケティングです。
『遊び』を通して教育できる施策として実装しました。
LINE公式アカウントのリッチメニューを設置する
LINE公式アカウントではリッチメニューが訴求を後押しする役割となります。
リッチメニューを作ってないと機会損失になります。また、マーケティング動線を考えていないと、ただリッチメニューを設置するだけでは逆効果になります。
具体的な作り方はこちらの記事で解説しています。
LINE公式アカウントのステップ配信を組む
ステップ配信は自動で配信できる機能です。
広告からLINE登録された”お客さま候補”のユーザーは「まだ御社の商品を知らない状態」です。
”お客さま候補”のユーザーに貴社の商品を購入するモチベーションを上げる配信をしていきましょう。
配信について詳しく知りたい方はこちら↓
抽選付きクーポンの発行
『抽選』は日本人には馴染みが深く、『ついつい』やってしまうマーケティング施策です。
クリエイティブ(画像)と併せて参加したくなるクーポンを実装しましょう。
また、LINE公式アカウントでは1つの商品、景品について”あたるかあたらない”かの選択が可能です。Lステップを使えばランダムに『1等から〇〇等まで当たる!』様な施策ができます。
そのため、よりワクワク感を演出できるでしょう。
季節イベントにちなんだマーケティング施策
季節マーケティングに便乗することは非常に効果的です。
四季と絡めると『春、夏、秋、冬』で休みもありますし、祝日もあります。
また、『バレンタイン』『ひな祭り』『GW』『お盆』『お中元』『紅葉』『クリスマス』『正月』more…
これ以上にもたくさんイベントがあるのでどんどん打ち出していきましょう。
お誕生日月クーポン、自社イベント開催
”顧客の方限定”でお誕生日月クーポンを配布することも効果的です。
特に購入意欲が高まってきている方へ効果的な購入者特典を設けることで、売上にも反映されます。
また、顧客候補が悩みやすいシーズンに合わせて自社イベントやキャンペーンを配信することも効果的なマーケティング施策です。
化粧品EC販売でLINE公式アカウントを活用した集客成功事例3選
化粧品EC販売をしているブランドが、どんどん『LINE公式アカウント』を活用して成功しています。
アカウントの特徴や参考になるポイントを併せて紹介していきます。
キールズ
アカウント名:キールズ
友だち登録者数:321,702人(2022年9月現在)
170年以上前にニューヨークで調剤薬局として創業したスキンケア製品を販売している企業です。
「購入前に、まず試して!」という合言葉で、
「お客様一人ひとりに合ったサンプルを」
というキャッチコピーで販売されています。
そんなキールズのLINE公式アカウントの特徴は大きく4つ。
リッチメニューを3つのタブに遷移できるようにしている
リッチメニューをタブ分けすることによって興味が引かれます。
そしてタブのような展開をしてい企業も少ないので他社との差別化にも、ファン化にも繋がります。
謎解きツアーでスタンプラリー(WEB)と連携
遊び心を入れるコンテンツとしてもマーケティング施策としては効果的です。
診断ゲームは多いですが、謎解きツアーを行うことによって、商品購入までのハードルを下げることができます。
スキンケア&肌チェックでユーザーの悩みに寄り添っている
「どんなスキンケアをしたらいいのかわからない」「肌の状態がわからない」という方にユーザーの悩みを健在化して購入意欲を高めることができます。
悩んでいる方への一押しとなり効果的なマーケティング施策となります。
ECショップと会員メニューを分けている
リッチメニュー上で”会員”と”非会員”をわけることは重要です。
会員のボタンがあることで「会員はどんなアイテムがあるのだろう?」「価格はかわってくるのかな?」などユーザーの興味が、どんどん湧いてくるキッカケとしても効果的です。
勝手ながら、「更に良くするには?」といった視点でお伝えするなら、全ての連携がLINE外のブラウザへ飛んでしまい、ブラウザページがどんどん増えてしまってます。
この現象をLINE公式アカウント内で納められるとユーザーストレスもなくなってくる可能性が高く、購入率も上がるかもしれません。
とはいえ、キールズはLINE公式アカウントとWEBサイトの連携が非常にわかりやすく素晴らしいLINE公式アカウントの設計をされています。
クラランス(CLARINS)
アカウント名:クラランス(CLARINS)
友だち登録者数:110,313人(2022年9月現在)
クラランス(CLARINS)は、フランス生まれのスキンケア企業です。
ヨーロッパNo.1プレミアムスキンケアブランドとして化粧品EC販売展開しています。
*2018年ヨーロッパ(フランス、イタリア、スペイン、イギリス)主要百貨店での女性用フェイスケア・ボディケア製品販売金額合計No.1(NPDビューティトレンドフランス調べ)
クラランス(CLARINS)のLINE公式アカウントの特徴は2つ
新商品の紹介やお得なキャンペーン情報の配信
LINE公式アカウント内の配信を通じてLINE公式アカウントから自社のEC販売サイトへ導線を引いていることが特徴です。
通常配信だけではなく、LINE VOOMの投稿からも自社EC販売サイトへのURLリンクを添付して購買意欲の高まったユーザーにも効率の良い配信をされています。
LINE公式アカウント友だち限定キャンペーン実施
LINE公式アカウントは構築しているけど、限定キャンペーンをしていない化粧品EC企業も多いです。
LINE公式アカウント限定キャンペーンは、ブロックを回避することにも直結するので、ぜひ、有効活用しましょう。
クラランス(CLARINS)はシンプルながら、自社EC販売サイトへの導線をされているので、貴社アカウントでもEC販売サイトへのリンクを忘れずに実装しましょう。
ETVOS
LINE公式アカウント:ETVOS
フォロワー数:5,065,735人(2022年9月現在)
創業者である尾川ひふみ氏が、自身の肌に合うスキンケア製品を大学博士と研究し、肌にとって本当に良いものを届けたいという想いから2007年5月に株式会社エトヴォスを設立。
ETVOSの特徴を2点お伝えします。
ブランディングに沿ったリッチメッセージ配信
配信がリッチメッセージで配信されているETVOS。
非常にデザイン性が高いので、化粧品の購買意欲をそそる訴求となっています。
女性にとってビジュアルは大事なので参考にしてください。
会員証搭載によるLINE公式アカウント開封の頻度向上
実店舗も展開されているETVOSでは、会員証を出すタイミングをLINE公式アカウントにすることによって、『忘れられない』『ブロックされない』『LINE公式アカウントで商品を探す』仕組みがされています。
実店舗との連携にも参考にしましょう。
化粧品EC販売とLINE公式アカウント運用で注意するポイント
データを詳細にとること
- KPI(ゴールに向かうプロセスの目標数値)に沿ったデータから分析すること
- データから改善箇所を把握すること
- 改善案を出し、実行、検証すること
上記の繰り返しでPDCAを回していくことが大切です。
EC販売とLINE公式アカウントの連携だけではまだスタートにはならないので注意が必要です。
数値を見て改善計画案を出しましょう。
ブロック率に注意する
- ブロック率の適正境界線は35%
- ブロックされると配信は届かない
再度LINE登録画面で『ブロック解除』をタップされると配信が届きます。
メールマガジンは解除されることよりも既読スルーが多いですがLINE公式アカウントは配信の内容によって、すぐブロックされてしまいます。
ブロック率も注意して配信計画を立てましょう。
まとめ
今からEC販売を始めたい方にはLINE公式アカウントを連携させることで非常に成果の出やすいマーケティングを実行することができます。
しかし、どれだけマーケティングしても「商品」が良いと売れるし「商品」が悪いと売れないことがわかりました。
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